コロナ禍で海外に行けない今だから、ワインで世界を巡りましょう♬
ヨーロッパでは、鉄道・自動車・航空機が登場する前は、河川が物資や人々、そして文化を運ぶ役割を果たしてきました。
今月は、春風に誘われて…
フランス4大河川のひとつ『ローヌ川クルーズ』にご案内いたします。
ローヌ川はスイスに源を発し、全長812kmのうち581kmがフランス国内を流れていて、4大河川のうち唯一地中海へ注ぐ川として知られています。この河川によって様々な外国の文化がフランスに持ち込まれました。
ワイン造りも、ギリシャ人の一部が南フランスのマルセイユに移り住み伝え、その後ローマ軍やカトリック修道院の拡大と共にローヌ川を北上し、フランス全土に持ち込まれたと言われています。
『ローヌ川クルーズ』にはいろいろな航路がありますが、今回はその中の1つ、美食の街リヨンを出発して南下し、プロヴァンス地方を進み、地中海のマルティーグまで航行してみましょう。
この航路では、現在でも古代ローマの遺跡など見どころが数多く残るアヴィニョン、アルルなどの歴史ある街や、コート・デュ・ローヌのワイン畑、カマルグの湿地帯など、バラエティ溢れる大自然の風景と出会う事が出来ます。
数多くの町を通り、ゆっくりと変わりゆく風景を眺めながらの河川クルーズは、陸路で巡る旅や海のクルーズとはまた違った魅力をもたらしてくれる旅のスタイルとなっています。
アヴィニョンは、14世紀に教皇庁が置かれ、「第2のローマ」として栄華を極めた町です。教皇庁宮殿をはじめ、童謡『アヴィニヨンの橋の上で』で有名なローヌ川に架かるサン・ベネゼ橋、近郊には世界遺産に登録されているローマの水道橋「ポン・デュ・ガール」があるなど、見どころ満載!
アルルは、画家ゴッホが愛したプロヴァンスの町。
ゴッホはその美しい風景に魅了され、わずか14ヶ月の間に300以上の作品を制作したそうです。
円形闘技場や古代劇場などローマ時代の遺跡があり、これらは世界遺産にも登録されています。
ローヌ川はこの後、手つかずの自然が残るカマルグを通り、地中海へ流れ込みます。
船を下りての観光も良いですが、デッキに立ち暖かな日差しを浴びて春風を感じながら、町の遠景を眺めるのも船ならではの楽しみ方ですね。
朝の集合時間にあたふたすることもなく、移動のたびに荷物をパッキングする煩わしさもない、そんな自分流に過ごせる贅沢な時間を過ごしてみませんか?
Domaine Des Entrefaux(ドメーヌ・デ・ザントルフォー)
アウトドアにぴったりの自然派赤のご紹介です。
フルーティーでみずみずしく、酸とタンニンのバランスが素晴らしい1本です‼️
大ぶりのグラスは必要ありません。
お家の庭でのBBQなど、スパイスやハーブで香りづけしたお肉とのマリアージュを、リラックスしてカジュアルに楽しんでください♪
【インポーターコメント】
北ローヌの最大のAOC、クローズ・エルミタージュ。その中の小さな村メル キュロルの小高い丘の上にドメーヌ・デ・ザントルフォーがあります。
氷河によって削られたアルプスを下ってきた小石と粘土石灰が織り交じりあった土壌は、北ローヌが誇るブドウ品種シラーを育てるのに最適な条件でブドウに複雑味をもたらします。
そしてその土壌の力を最大限に生かすため、ブドウ畑を取り巻く自然環境に配慮し、2000年から除草剤や化学肥料を一切使用しないビオロジック農法を取り入れ、2007年からは全ての畑において実践しています。
良く耕した日当たりの良い畑で健康に育まれたシラーは、全て手摘み収穫され、極力自然な方法で醸造を行っており、発酵は自生酵母で、そして熟成はテロワールを生かすため大きめの古樽とセメントタンクで行っています。またSO2添加も最小限に抑えています。
こうしてナチュラルに出来あがったワインは、赤い花やコンポートの香りにコショウのようなスパイシーさが織り交ざり、カシスやターメリックのニュアンスで濃厚な味わいが口の中で交差します。
生産者としての評価もうなぎ登りで、フランス国内では地元ヴァランスの3つ星レストランでもオンリストされるはどの実力です。 輝く太陽のように陽気でジョーク好きのフランソワが、真面目に造る北ローヌの本格シラーを是非ご賞味下さい。