ワインで世界を巡りましょう♬
今月は、情熱の国スペイン北西に位置し、南はポルトガル、東はアストゥリアス州とカスティーリャ・イ・レオン州に接し、北と西は約1490キロの海岸となっているガリシア州にご案内いたします。
ガリシア州の代表と言えば、巡礼路の終着地サンティアゴ・デ・コンポステーラです。
私もいつか歩いてみたいと思っている巡礼路ですが、12使徒の一人である聖ヤコブの遺骸が祀られていると言われているサンティアゴ大聖堂があります。
ここはローマやエルサレムと共に、3大巡礼地の一つに数えられています。
この大聖堂を終着点とし、フランスやポルトガルなどヨーロッパ中から巡礼の道が伸びています。
またガリシア州は、日本の三陸にある「リアス式海岸」の語源となった「リアス海岸」があることでも有名です。
特にガリシア州の南側一帯を「リアス・バイシャス」と呼び、ここで絶景の夕日が見ることができます!
リアス・バイシャスの村の一つカンバードスは、世界有数の白ワインであるアルバリーニョの都といわれています。
歴史地区は重要文化財に指定されていて、「非常に格式高い町」の称号を持っているとおり、その風格をたくさんの史跡遺産から感じ取ることができます。
代表的な史跡は、10世紀にヴァイキングの襲撃からの防衛のために建造されたサン・サドゥルニーニョの塔 。
ここの海は大きな深い入り江になっているので、ほとんど波がなく、夕日の絶景ポイントとなっています。
また毎年8月第一週にはフェスタ・デ・ビーニョ・アルバリーニョ(アルバリーニョ・ワインまつり)が開かれ、この祭りはスペイン政府によって観光名所に認定されています。
(YouTubeで「festa do albariño」を検索してみてください!2019年開催風景がご覧頂けます。)
リアス海岸一帯は、良質な魚介類がたくさん取れることでも有名です。
パラドールに泊まって村をぶらぶら散策したり、新鮮なシーフードを食べながらアルバリーニョを飲んだり、美しい夕日を眺めたり・・・こんな旅行はいかがでしょうか?
Contrapunto Albariño コントラプント アルバリーニョ
DOリアス・バイシャス。サブゾーン「バル・ド・サルネス」産のアルバリーニョ100%。花崗岩質、砂質、頁岩質土壌。平均樹齢35年。桃やトロピカルフルーツを思わせる濃密な果実味が、口いっぱいに広がります。花のような芳香。「バル・ド・サルネス」らしい、はつらつとして伸びやかな酸。大西洋の潮風の影響を受けた、上品な塩味も食欲をそそります。2018年度「MUNDUS vini The Grand International Wine Award」で、「リアス・バイシャス部門」の「Best of Show」(大賞)受賞。